心は泣いていた。

ゆーと久々に会えること、
私はすごく嬉しかった。
ずっと楽しみにしてたの。
でもゆーは違ったのかな。。。

そう思っちゃった。

　
昨日の夜、
待ち合わせのこととか決めなきゃと思って
メールした。
私はいつも、何時にどこでもいいから、
ゆーの都合に合わせようと思って
「ゆーは何時がいい？」って聞いても
「何時がいいかな？」
答えになってないし。
「映画見るの○○（←映画館）でいい？」
「それでいいよ」

やる気が感じられない。

　
　
　
しかもたったその一言の返事が返ってくるのも
すごい遅いし。

なんか
別に明日のことなんか
そんなに楽しみにしてくれてない感じがするし。
むしろどうでもよさげな感じさえする。

私は
すっごく楽しみにしてたのに。
自分だけこんなに浮かれてて
でもゆーは違うのかなって考えたら
すごく悲しいの。。。

　

私がゆーに返事をくれなかった時間と同じ分だけ
私もゆーに返事しなかったら

「紗綾、怒った？」だって。

　
　

怒るより
悲しくなったんだよ…？

　
ゆーがそんな態度だったのは、
友達と遊んでたから。
相手はあのミサキくん。
それでも私はもうちょっと
こっちのことも　考えて欲しかった。

　
　
ゆーはその日
12時頃まで
遊んでたみたい。


　
　
そして今日
やっと決めた待ち合わせ場所で
ゆーのことをずっと待ってたのに

ゆーは来なかった。

15分待っても来ないし
何も連絡ないし
（いつもは5分以内の遅刻でも連絡くれてた）
気になって
「今どこにいるの？」ってメールしたら。

やっとゆーはその時起きて
慌てて電話してきて。

結局かなり遅刻。

許せないことじゃないけど
昨日の今日だけに
なんだか不満も少し。

そんな時間まで遊んでるから
朝起きられなくて遅刻したりするんじゃん、
だけどそんな本音は自分の中で殺した。

　
いつも
どんなに嫌な気分でも
ゆーと一緒にいたら
そんなの忘れるって
知ってるから。

　
映画館に着いて
席について。
私が左で、ゆーが右側。
ゆーは、ミサキくん達と撮ったプリクラを見せてくれた。
1枚、私にもくれた。
「ミサキとまた撮ってくるわ！！」
ゆーはそう言った。
暗くなったら、まだ始まってもいないのに黙っちゃって。
パイレーツオブカリビアン。
前から楽しみにしてて
実際すごく楽しいのに
心から楽しめない。

前に一緒にマトリックスを見に来た時は
ゆーは最初から最後までずっと手を繋いでくれたのに
『今日はつないでくれないの…？』って行き場をなくした右手が
膝の上から動かせなかった。

映画も中盤を過ぎた頃になって
ゆーが手を伸ばしてきて
今日初めて手をつないでくれた時
すごく嬉しかった。
嬉しかったのに。

結局
少ししたら
ゆーは手を離しちゃった。。。

また行き場を失った右手に
ゆーが触れてくれることは
映画が終るまでもう一度もなかった。

　
その後映画館を出てゲーセンに入ったら、
私のクラスの男子のまっちゃんに会っちゃって
「彼氏見ちゃった〜」とメールがきた。
そのメールをゆーに見せたら笑ってた。
ミサキくんとまたプリクラ撮ってくると言ったゆーは
私と一緒の時はプリクラ機の前も平気で通り過ぎる。

ダメだ、
なんかダメ。
さみしい。
どうしようもないことだけど。。。
この気持ちがなんなのか　私にはわかってた。
嫉妬。
私、ミサキくんに嫉妬してるんだ。。。
ゆーをミサキくんに取られそうで。
ゆーが遠くに行っちゃいそうで。
そんな自分がいや。
でも同じくらいそんなゆーがいや。
ほんとはわかってる。
こんなのワガママなの、わかってる。


そう思ってた頃
ゆーが突然「今ミサキ何してるかな？」って言い出して
ミサキくんとメール始めた。

ちょっと待ってよ。
今ゆーと一緒にいるのは私なんだよ？
ミサキくんとは、別に今じゃなくたっていいでしょ…？
ミサキくんと遊んでる時は、
私にメールなんかしてくれないくせに、
私と遊んでる時は、
平気でミサキくんにメールするの？

私のことは、どうでもいいの？？


　
　
嬉しいこともなかったわけじゃない。
手をつないでくれたこともそうだけど、
高校時代の友達（女の子）にばったり会っちゃって
「何？どういう関係？付き合ってるの？」って聞かれたとき
ゆーは「そうだよ」って言ってくれた。
ゆーは本当は私と付き合ってることを
隠したがってるんじゃないかって思ってたから
嬉しかったの本当。

　
でもいいことより
悪いことの方が大きく見えちゃって。
　

　
あんなにすごく楽しみにしてた
今日のデート。
ゆーはどんな気持ちで
今日来てくれたんだろう。

今日の私は、
どんなに嬉しいことがあっても
どんなに笑ってみせていても
心は泣いていることの方が多かった。

　
　
　
キスのときだけ優しいゆーなんか
キライ。

　
　
そんなあなたをキライなのは
本当はあなたが大好きだからだよ…。